
タイトル通り、土鍋をふだんの鍋料理だけでなく、いろんな料理に活用しようという本だ。さらに、あのタジンにも多くのページを割いて、もう一つの土鍋としてスポットライトを当てている。
内容はさすがに濱田さん。和洋エスニックと、実に多彩。しかも材料の持ち味をまさに「土鍋力」でシンプルに引き出す魔法がいっぱいだ。「タジンでつくるシンプルパエリア」すぐにでもやってみたい。これならタジンでなくてもできる。というより、この本、わざとタジンと土鍋の境界線をややあいまいにして、土鍋の再評価を狙っているように思える。
大人テイストの煮リンゴとか、なめらかプリンなんていう甘み系もあるぞ。羊肉とドライフルーツの組み合わせなんか、ぜひぜひトライしてみたい。
さらにさらに、使っている土鍋が長谷園の製品なんですね。ここのはしっかりとした作りと高い保温性で知られる。こんなの、わが家にあったらいいだろうなあ、と妻に本を見せるも、「うちの土鍋も立派に仕事してるやろ」と冷淡なお言葉。う〜む。
濱田さんのホームページ
http://www.misato-shokdo.com/index.html
長谷園
http://www.igamono.co.jp/