2005年11月24日

くど

「くど」を道具と分類すべきかどうか迷います。設備ですよね、これは。運べませんから。くどは伝統的な日本式の「かまど」のことです。薪をくべてお湯を沸かしたりご飯を炊いたりします。昔の農家などには必ずありました。

家にくどがあるのか、と言われそうですが、これは私の物ではありません。庄原市のある家にあるもの。この家は、築250年以上の豪壮な屋敷で、昔はくどがあったのですが、その後、撤去されていました。そこに、家主さんを中心にした仲間でくどを復元したのでした。

参加したのは30人以上ですが、素人集団。そこで、庄原市の左官職人さんの指導を仰ぎ、レンガを割ったり土を詰めたりして2日がかりで完成させました。それから乾燥させること一カ月以上。仲間の一人が神主役をして、怪しい祝詞をあげて盛り塩をし、榊を飾って火入れをしました。

ところが、初めはうまく薪が燃えないんですね。こりゃ失敗作か、と思ったんですが、その後、使えば使うほど調子が良くなるんです。今では燃料効率が非常に良く、わずかの薪でご飯が炊けます。全体に熱が回り、中の水分が完全に抜けて初めて本来の威力を発揮するんですね。昔の物は、金をかけて買うのではなく、手間と時間をかけて作り上げていく、というのがよくわかります。

このくどは大釜が2つ据えられます。二十人くらいの食事は余裕で作れます。そして、大量に炊いたご飯は、抜群にうまいです。元々、広島県北部の米はうまい上に、くどを使えばうまくないはずがありません。
kudo.jpg


posted by 炎の料理人 at 19:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうそう、『おくどさん』とも言われていました。
『お』がついて『さん』が付くのですよね。
Posted by むつ at 2005年12月01日 10:55
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