2006年05月31日

ついに開缶

ついに開缶しました。あの世界でいちばん臭い食い物、シュールストレミング。先日、雨の中、近くの公園で決行ました。

kaikan.jpg


あのビミョーに膨張した缶詰に、缶切りの刃が当たると、ブシュッという鈍い噴射音とともに、ガスが一気に吹き出してきます。その次の瞬間、缶を開けていた人間が「うげっ」という叫び声を上げ、次いで「ぐぜー」と言って現場を離れようとするので、残酷な私は「そんなことでどうする、最後まで開けるんじゃ」と、ちょっと離れたところから叱咤激励するのでした。

やがて、周囲にもガスが拡散すると、ドブの泥を5年くらい置いて発酵させたような、激しい臭さが周囲を包むのでした。参加者は「うえー」と次々に叫び声を上げます。近くの子どもも参加していたのですが、「なんじゃこりゃー」と叫んで、10メートルくらい逃げていきました。

ついに缶が開きました。ここは私がお手本を示さねばなりません。一匹ひょいとつまんで口に入れました。小ぶりのニシンを漬けて発酵させた物ですから、形は魚そのものですが、骨までとろとろになっているので、手触りはかなり柔らかです。色は魚の銀色はうせて、表面が何だか白濁したような色になっています。

kusai.jpg


実は私は食べるのは二回目。しかし、前回はいろいろほかにも食べるものがあったし、酒もお茶もあった。今回は空きっ腹にこれだけを口に入れたので、かなり強烈でした。まず、口の中にピリピリとした刺激が走ります。さっきまで発酵したガスを吹き出していたのですから、口の中でも発泡しているのだと思います。次いで、口の中に猛烈なニオイが広がり、それが鼻へ抜けようとしています。しかし、ここでニオイを鼻に抜くと、それこそ脳天を直撃して、気絶しそうになります。息をじっとこらえて噛み砕き、ぐっと飲み干しました。

しかし、胸のあたりを通るときに、何だか熱いような痛いような感覚が走り、胃が持ち上がってくるような感じです。やはり口の中といい鼻といい、すごい臭気が渦巻いています。前回は一匹ぺろっと食べられましたが、今回はちょっと躊躇して、一気に残りを飲み込むようにして食べました。

次々にチャレンジャーが現れましたが、一匹食べられたのはもう一人だけ。ある若者は、何度も挑戦しようとしましたが、鼻に近づけるたびに吐き気を催すらしく、とうとう断念してしまいました。

ちょうど世界でいちばん臭い果物、ドリアンを持ってきた人がいた(誰じゃ、こんなもん持ってきたのは!)ので、その後で食べたのですが、ふだんはけっこう抵抗があるドリアンの臭気など幼稚園です。まったくニオイが気になりません。口の中に入れるとほのかに芳香が広がり、口の中がさっぱりします。さわやかで軽快な味の、特殊なドリアンかと思いました。

dorian.jpg


それにしてもすごいです。二時間くらいたってから、自分が発したゲップで自分が吐きそうになりましたから。服にも臭気が付いているらしく、食べていない人は、私が近寄るだけで臭いと言っていました。

最近では、通販などで手軽に手にはいるようになっていたシュールストレミング。ところが、現在、ヨーロッパの各航空会社が飛行機内で爆発の危険があるとして、次々に空輸を禁止ているため、輸入が事実上ストップしています。みなさん、スウェーデンの伝統的食文化を守ろう!

http://duva-lulea.com/

よくやった、と思われる方、ひとつグッと押してやってクサイ。


posted by 炎の料理人 at 15:16| Comment(8) | TrackBack(0) | 食材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
くさいもの、発酵食品に目のないファイキンです。
こんにちは。

シュールストレミング。入手困難どころか販売一時見合わせとは知りませんでした(´Д`;)くさやが好き♪レベルでは到底敵わないのでしょうか?

羨ましすぎます('A`)じるるるる
Posted by ファイキン at 2006年05月31日 18:00
ファイキンさん、こんにちわ。あこがれの広島ブログベスト10からのご来場、ありがとうございます。

> くさやが好き♪レベルでは到底敵わないのでしょうか?

私も西日本にしか住んだことがないので、くさやを口にした経験は数度しかないのですが、くさやは勢いはあるけど、比較的軽量級の臭さのように思います。しかも、口に入れるとうまみをしっかり感じられますよね。だけどこいつはちょっと違うような…。重いし激烈だし。今度、機会があったら両方を比べてみたいですね。
Posted by 炎の料理人 at 2006年05月31日 18:23
シュールストレミングは忘れもしない何年(忘れとる!)か
前の某花見の時に食べました。

クサヤとシュールストレミングは臭さの方向(?)が
違うと思いますよ。

クサヤはどちらかと言うと「トイレの臭い」で
シュールは「ドブ川の臭い」だったと思います。

私はクサヤの方が苦手でした。シュールは昔遊んで
いたドブ川の臭いを思い出して懐かしさが感じられ
嫌では無かったですね。
Posted by HAMAN at 2006年05月31日 20:11
なんや、自分で開けてないんかいな(笑)。

ブルーシートの青さがおどろおどろしくて素敵です。
Posted by かわちゃん at 2006年06月01日 09:56
想像しただけでオエツが・・・・
大したもんですね
Posted by beepbeep at 2006年06月01日 11:26
そうそう、HAMANさん、一緒に桜の花の下で食ったよねー。あのときはポリ袋に入れて開缶したんだっけ。何だか今回の方が、あのときより臭かったような感じがしました。

さすがかわちゃん。雨だったので、ブルーシートを張りながらやりました。そこまでやるか?

beepbeepさん、輸入再開されたら、まあいっぺん話のタネに試してみてください。
Posted by 炎の料理人 at 2006年06月01日 12:03
いやあ、よくやった!
今回ばかりは、素直にポチッとしましたよ、広島ブログ。

さらなる蛮行を期待します!
Posted by HAPPY MAN at 2006年06月01日 21:46
HAPPY MANさんようこそ。

ありがとうございます。素直もくそも、今後ともどんどん押してね。次はキミも挑戦だ!
Posted by 炎の料理人 at 2006年06月01日 22:36
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