2006年01月24日

汚水蓋

わが外めし道究極の秘密兵器を紹介します。人に言わせると、「こんなものを使うなんて、外めし道ではなくておまえは『外道』だ」と言われてしまいますが。

ある日、うつむきかげんに街を歩いていて、ふとマンホールのふたに目が止まった。「これて鉄やんか。鋳物やんか。ていうことは、ダッチオーブンと一緒やなあ。ということは、この上で料理とかできるなあ」。

そういう目で観察してみると、実にすばらしい色合いとフォルムをしている。微妙に刻んである模様も、ジンギスカンなべの油抜きの溝みたいだ。特にええのが、広島市の下水用のふた。表に「汚水桝」と書いてある。この「汚」という文字が、肉の赤いところに焦げ目として刻印されたらかっこええやろうなあ、そう思うといてもたってもいられなくなった。

マンホールのふたで焼き肉がしたい

方々声を掛けてみたが、なかなか出物がない。そんなとき、知人が「近くでマンホールのふたが山積みになっているのを見つけた。すぐ急行せよ」とメールで知らせてくれた。

そこは設備会社の資材置き場。どうみても使い古しのふただ。広島市のふたとは少々デザインが違うが、「汚水蓋」の文字が印象的だ。

恐る恐る会社の事務所をノックしたら、社長さんらしい人が出てきた。「あのー、表の汚水蓋、一枚わけてもらえませんか」。「何に使うんね」。とっさに思いつきで「作品を…」。オレはいつから鉄アーティストになったんだ?まあ、料理も作品やからな。「ええよ、持っていきんさい」。「おいくらでしょうか」(金なんか払う気ないくせに!)「いらんよ。廃物じゃから」。「ありがとうございます!」。これ以上ないような作り笑顔を浮かべてふたを抱えて車に乗せた。

しかし、ふたはひどい錆びやら、得体の知れない汚れが付いている。真ちゅうのブラシを買ってきて、風呂でこすっては洗いを繰り返した。そして炭をおこした七輪に乗せて合計10時間以上焼いては油を塗った。これがホントのやけくそですね。そしてついに黒光りする見事な姿に変身した。

それで、実際に肉を焼いてみたのですが、まず、全体を熱するのにかなり時間がかかる。さらに、まだ油がなじんでいないのか、割合肉がくっつく。まだ、厚いステーキ肉に刻印を入れるところまで行っていません。

ところで、後で知ったのですが、加山雄三主演の映画、『大学の若大将』の中で、学生たちがマンホールのふたで焼き肉をするシーンが出てくるそうです。さすが若大将!それから、私の知人が参加しているアヤシイおやじ集団も、自分たちで入手したふたを何度も焼き肉に使ったそうです。さすが外めし道は奥が深い。

futa.jpg


posted by 炎の料理人 at 19:59| Comment(11) | TrackBack(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ついに出ましたね「汚水蓋」。
アヤシイおやじ達じゃなく美女たちと使ってくださいよ(笑)。
Posted by かわちゃん at 2006年01月25日 08:35
いい感じの「作品」になってきましたね(笑)
「汚」の字の上でチリチリ焼けていく肉を見つめるオヤヂ達。。
ブキミ(笑)
Posted by chi-ko at 2006年01月25日 09:05
このネタ書くと、新しく読みに来た人(元々ほとんどおらんでしょうけど)が「引く」と思うんですけど…。

いつ出すかが問題だったのですが、まあ、ここらでさらっといっとこうと。その割に気合い入ってますけど(汗)

ご要望があれば、あなたのお庭に出生させます(笑)
Posted by 炎の料理人 at 2006年01月25日 09:58
ぎゃー!衝撃!!面白すぎます料理人!
さすがアーティスト(笑)。肉たべるの想像しただけで背中がゾワゾワします。この変な気持ちはなんだ・・・。是非、個展には呼んでください。「汚」印のステーキ食べ・・・たい・・。
Posted by massyu at 2006年01月25日 11:22
大阪でもどこでも出張しまっせ。友だち集めてくれたらみんなにウマーイ焼き肉食わせます。友だちなくすと思うけど…
Posted by 炎の料理人 at 2006年01月25日 12:08
つい先ほど、琴欧州関に「兄貴がおもろいこと書いとるで」と紹介したとこ。
外めし道史上、最長不倒距離の一文じゃない?
大笑いしました。

追伸
人が口を開けてる時に、茶々を入れないでください(笑)
Posted by HAPPY MAN at 2006年01月25日 23:16
いや、そやから、こういうネタで笑いを取るのが、このブログの本来の趣旨ではないんです(笑)。あくまで「外めし道」を極めるページでっせ。

そやのに、このネタがいちばんコメントの書き込みが多いことに対して、心中複雑なのであります。
Posted by 炎の料理人 at 2006年01月26日 00:46
汚水蓋と言う名前はやめましょう。
「マンホールの蓋」と言いましょう。
私の大学時代でしたな、「大学の若大将」は。
あの映画が封切られてしばらくは、全国の大学の近くの『マンホールの蓋』の盗難があいついだものです。
事故の恐れもあるので、盗んだ学生は棒に旗をつけて穴に刺し込んだりしていました。(今の学生とはちょっと違います。)
むつ爺も焼肉の相伴に与りましたが、その時代にブラックポットに加工(?)してくれるペイツンと言う友人もいないもので、焦げ付いて大変でした。
尤も翌日にはマンホールの蓋は返却するのですから黒光りするマンjンホール蓋では「???」
その上、肉も牛や豚など買えない貧乏学生、マトンですから、焦げ付き様も半端ではありませんでした。
タレは七味を効かした「大根おろし」でしたワ。
あの時代のマトンは結構匂いましたヨ。

ヤレヤレ昔話で失礼・

Posted by むつ爺 at 2006年01月27日 17:07
個人的には、「汚」という文字にほれている部分もあるのですが…これ以上書くと、このブログが違う目的のブログに間違えられる恐れがあるのでやめておきます。
Posted by 炎の料理人 at 2006年01月27日 17:38
mixiから来ました。はじめまして。
マンホールの蓋、いいですね〜。(^^)
ハンドホールの蓋(長方形)もお薦めです!
Posted by くまっち♪ at 2006年01月29日 23:27
くまっち♪さんようこそ!長方形のふたも使いやすそうですね。今度、探してみます。またゲージュツカのふりをしないといけないか?
Posted by 炎の料理人 at 2006年01月30日 11:35
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