
芋煮は二種類。牛肉で醤油味、それから豚肉で味噌味。山形出身のWさんがアレンジしてくれた本格派だ。さらに芋は「深川芋」と呼ばれる、広島市特産の小芋。市場には出回らない品種で、Mじいさんが調達してくれた。これでまずいはずがない。やはりWさんが用意してくれた巨大鍋で一気に炊きあげる。

オラはこの日は地鶏の溶岩焼きが担当。一つはジャマイカ風ジャークチキンの味付けで、もう一つはTさんがわざわざ会の途中に買い出しに行ってくれたゆず胡椒味で。しっかりした歯ごたえで、うまみも十分。ジャークの邪悪な味も秀逸だが、ゆず胡椒も素朴な味でいい。ほかにも例の超入手困難になってしまった岡山・吉田牧場のチーズをDさんがゲット!溶岩で焼いて、糸を引き、微妙に焦げたのがめちゃ美味。まさにうまいもののオンバレードだ。

さらにさらに、この日は飛び入り参加も。地元の超有名酒店の社長さんとそのお仲間が、これも入手困難な銘酒をそろえて持参してくださった。見てください、わたしゃこんなにぜいたくなラインナップの酒を外めしで飲めるとは夢にも思いませんでした。

うーむ。こんなに幸せでいいんだろうか。
芋煮は、本場・東北では長い冬に入る前の、人びとのつかの間の楽しみだそうな。冬も暖かい広島じゃあ、その実感はないよね。この日もぽかぽか天気で、メンバーが持ち込んだカヌーを漕いだりして、実にいい気分。私もちょっと漕いでみました。やっぱり外めしはやめられませんね。
