2006年08月03日

干物のある風景

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おもしろい本を見つけた。「干物のある風景 新野大著」(東方出版・2100円)

ときどき海沿いの街をうろうろしていて、イカやアジなどの魚がずらっと並んでいるのを見ると、「おっ、なかなかいいなあ」と思うときがある。だけど、その写真をこれだけ並べると写真集になるとは思いもしなかった。干物研究家のワシとしては、これは買わねばなるまい。

著者は大阪・海遊館の広報課長を務めるなど、長年水族館のスタッフとして研究・展示に取り組んできた人。大阪湾の魚類に関する研究の第一人者でもある。だから日本中の海に出かけては、魚介類を採取したり研究したりしてきた。そして、各地の漁村で並んでいる干物を10年にわたって撮り続けてきた。仕事だけして帰るのではなく、こういう遊び心を持っているところがシブイなあ。

アジやイカだけではない。北海道のシシャモ、新潟のシロザケ、和歌山のウツボ、瀬戸内のアナゴなど、まあよくも人間はこれだけいろいろな魚を干すものだ、とあきれるほど多彩な魚種が出てくる。干し方もまさにいろいろ。国内だけではない。香港、マレーシアなどアジアの干物までカバーしている。

ううむ。干物の道は深い。我が輩など、まだまだひよっこだ。この人を心の師と仰いで精進しよう。というわけで、ひと押しよろしく。



posted by 炎の料理人 at 08:09| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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